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2022.12.27

光の波長(Wavelength of light)

Infrared

 弊社のフィルタ切替ユニットに使われているフィルタは、ある波長の光を透過やカットをしています。まず今回はフィルタの紹介前に、光について簡単に説明をしたいと思います。光は電磁波の一種で、下記は波長による電磁波分類の一部になります。

ガンマ線/0.01nm未満
X線/0.01-10nm
紫外線/10-380nm
可視光線/380-760nm
赤外線/760nm-1,000,000nm


 弊社のフィルタ切替ユニットは主に可視光線、赤外線の領域で使われています。
人の眼で見ることができる光は、可視光(Visible light)といいます。例えば、虹の七色は可視光です。この可視光は、およそ380 nmから760 nmの波長の光でこの範囲の光を人の眼は感じることができます。380nm付近の紫から、藍、青、緑、黄、橙、そして760nm付近の赤といった色になります。中でも人の眼は波長555nmの緑の光を最も強く感じます。

可視光760nmより長い波長は赤外線(Infrared ※略称:IR)で、これは赤より外側という意味になります。赤外線は、人の眼で見ることはできません。
赤外線は波長により、近赤外線760nm-2,500nm・中間赤外線2,500-4,000nm・遠赤外線4,000-1,000,000nmに分類されます。可視光に近い近赤外線は、身近なところでは、AV機器や家電品のリモコン等に使用されています。

また、赤外線の代表的な例が「ヒーター」です。赤外線は熱を持ったものなら、どんなものからも放出されます。体温が37℃の人の体なら、波長10,000nm近辺の遠赤外線が常に放出されています。サーモグラフィは、この赤外線で体温を測定することができます。
尚、弊社シャッターはこの赤外線サーモグラフィカメラにもご採用頂いております。

参考情報となりますが、可視光380nmよりも短い波長は紫外線(Ultraviolet ※略称UV)で、これは可視光の紫の外側という意味になります。
紫外線は人の眼で見ることができないもので、200-380nmの近紫外線と10-200nm遠紫外線に分類されます。太陽光の中には近紫外線が含まれており、近紫外線の280-380nmはオゾン層を通過して地上に達します。身近で分かりやすい例は、日焼けになります。紫外線は化学的な作用が大きいことから化学線とも呼ばれており、殺菌や光化学反応の作用があります。

弊社のフィルタ切替ユニットは、主に監視カメラにご使用頂いております。監視カメラには、CMOSなどのイメージセンサでこの光を感じて画像にしています。
最近のイメージセンサは人の眼よりも広い波長の400nm~1700nmまでの範囲を撮像できます。この撮像画像を人の眼に見えるように映像化するのがフィルタの役目です。

次回は、弊社切替ユニットに使われていますフィルタについて説明したいと思います。